Vault では、サーベイ (チェックリスト) を Vault の外部の回答者に送信することができます。受信者は認証を行わずに質問票に回答し Vault 内の関連する参照ドキュメントを閲覧することができます。これにより、サードパーティツールを使用しなくても外部コンタクトから短期間でデータを集めることができます。データが Vault の外部に出ることはありません。

サーベイの例

VernBio Pharma の研究者 Randy は、治験 12345 を実施したいと考えており、治験実施施設の候補として Two Point Hospital を検討しています。施設として Two Point Hospital を選ぶ前に、VernBio Pharma はこの施設が自分たちのニーズを満たしていることを確認するためのサーベイを実施したいと考えました。Randy は別の調査方法を使わず、Vault のみでサーベイを完了したいと思っています。

そのために、Randy はサーベイとして機能するチェックリストをデザインし、施設サーベイタイプに設定します。VernBio Pharma は、メールアドレスやサーベイ回答者タイプを含めて、Two Point Hospital のコンタクトを適切な組織レコードに追加します。

次に、Randy は候補状態の施設レコードを治験 12345 に追加し、組織として Two Point Hospital を設定します。施設の適格性確認中状態にエントリアクションを作成して、サーベイが送信されるように設定します。Randy がワークフローを開始すると、治験実現性サーベイのサーベイ回答者タイプが一致したすべてのコンタクトに Vault がチェックリストを送信します。

サーベイの設定

  1. 治験またはアウトリーチキャンペーンのニーズに合わせてチェックリストのデザインを開始します。
  2. チェックリストを設定および有効化し、施設サーベイまたはアウトリーチサーベイのいずれかのチェックリストタイプを割り当てます。
    1. 施設サーベイには施設のターゲットオブジェクトがあり、チェックリストデザインレコードは特定の治験と一致するように設定することができます。
    2. アウトリーチサーベイにはアウトリーチターゲットのターゲットオブジェクトがあり、チェックリストデザインレコードは特定のアウトリーチキャンペーンと一致するように設定することができます。
    3. Vault は、オブジェクトタイプ、チェックリストタイプ、および指定された一致フィールドの組み合わせごとに 1 つのチェックリストデザインレコードのみを許可します。
  3. アクションコンタクトに基づいてチェックリストを送信するを使用してターゲットオブジェクトライフサイクルにエントリアクションおよび/またはユーザアクションを設定します。
    1. チェックリストタイプは、目的のチェックリストのチェックリストタイプと一致する必要があります。
    2. サーベイ回答者タイプは、サーベイを受け取る組織のコンタクトレコードの同一フィールドと一致する必要があります。
  4. 管理者 > 企業管理者に進みます。
  5. 施設またはアウトリーチターゲットを選択するか、必要に応じて新規レコードを作成します。
  6. 組織をレコードに割り当てるか、現在の選択が正しいことを確認します。
  7. 選択された組織でサーベイの対象予定者の全員のコンタクト情報レコードがあり、それぞれにメールアドレスがあり、サーベイ回答者タイプが一致することを確認します。

上記の設定が行われ、アクションがトリガーされると、Vault は有効なメールアドレスがあり、サーベイ回答者タイプが一致するすべての組織コンタクトにサーベイを送信します。

Vault は送信された各サーベイに案内メールオブジェクトを作成します。施設サーベイ案内メールおよびアウトリーチサーベイ案内メールオブジェクトのライフサイクルを設定することができます。以下の 2 つのユーザアクションを設定することが推奨されます:

  • 新規リンクの生成: 既存のレコードを無効状態に設定し、関連付けられている固有リンクを無効にして、その受信者の新規固有リンクを使用して新規レコードを生成します。
  • リンクの無効化: 既存のレコードを無効状態に設定して、関連付けられている固有リンクを無効にします。

有効なサーベイでの作業の詳細は、外部回答者向けのサーベイでの作業をご覧ください。