スポンサーは、Vault を使用して、治験情報を交換することができます。施設ユーザには、標準 Vault ユーザと同じドキュメントインタラクション機能の大半があります。ただし、施設ユーザの Vault の動作は、コーディネータ、治験責任医師、およびその他の臨床治験実施施設担当者専用の機能を提供するようカスタマイズされています。

複数施設へのドキュメント配布

複数施設ドキュメント配布 (MSDD) を使用すると、スポンサーはドキュメントワークフロータスクを複数の施設に同時に送信し、ワークフロー全体の完了を追跡し、個別の施設に対してタスクの完了を追跡できます。このワークフローの設定に関する詳細は、複数施設へのドキュメント配布の設定をご覧ください。これらのワークフローの開始に関する詳細は、複数施設へのドキュメント配布をご覧ください。

施設ユーザライセンスタイプ

Vault ユーザの新規作成時に、スポンサーは施設ユーザ (site_user__v) ライセンスタイプを割り当てることができます。施設ユーザライセンスタイプを有するユーザのみに、施設ユーザがより簡単に治験情報およびドキュメントにアクセスでき、治験タスクを完了することができる施設ユーザホームページを表示することができます。施設ユーザのセキュリティプロファイルには、施設ユーザホームページにアクセスするため、タブ: ホーム (site_user_home__v) 権限、およびユーザプロファイルを表示するための User: View User Profile 権限が含まれる必要があります。

スポンサーは、すべての施設ユーザ (all_site_users__v) の標準ユーザグループですべての施設ユーザを管理することもできます。

安全性情報ペイン

管理者は、安全性関連のタスク (施設が確認する必要のある安全性報告書など) のみが表示される施設ユーザホームページに表示されるよう安全性情報ペインを設定することができます。安全性情報ペインを有効化するには、管理者は設定 > アプリケーション設定 > 施設ユーザに進み、安全性情報のドキュメントタイプグループを選択する必要があります。選択したドキュメントタイプグループは、安全性に関連するドキュメントタイプについてのみ設定される必要があります。ドキュメントタイプグループの設定に関する詳細については、ドキュメント向け動的アクセスコントロールについてをご覧ください。

施設ユーザのプライバシー

プライバシー向上のため、施設ユーザ (施設ユーザライセンスタイプ) にはユーザ情報の表示権限は付与されません。この権限がないと、施設ユーザは、会社のメールアドレスドメイン内のユーザを含む他の施設ユーザの個人情報を表示することができません。ただし、施設ユーザは、メールアドレスドメインが SiteExchange Vault のドメインに一致するスポンサーおよび CRO の個人情報を閲覧することができます。